RIDER CROSS TALK vol.1【コンペ編】
QUIKSILVER TEAM RIDER CROSS TALK
試合や撮影など、国内外を飛び回るライダーたちが一同に会する機会は意外と少ない。今回、23FWシーズンの撮影を機に集結したQUIKSILVERライダーたちと、4つのお題についてクロストークを敢行。参加ライダーは、伊東李安琉、平原颯馬、上山キアヌ久里朱、小濃来波、そしてYOUNG GUN 髙井悠二朗の5名。
(※村田嵐、山本來夢、佐藤頼斗は不参加となった)
インタビュアーはTEAM SUPPORTメンバーでもある海童氏。互いを良く知るメンバーで、リラックスしたトークセッションになった。 コンペ・スタイル・ギア・トリップという4つの議題で自由にトークを繰り広げ、何度も脱線しながらも、ライダーならではのディープな話や、普段聞けない話、サーファーなら誰もが共感する”あるある”など、読みごたえ充分のクロストークとなった。
【コンペ編】
■試合に臨むときに大事にしていること
海童(以下MC):NSA、JPSA、WSL、ISA、いろんな試合にみんな出てると思うけど、試合に臨む時に大事にしてることってある?
髙井悠二朗(以下悠二朗):とりあえず最初の5分間で1本決める。
MC:アマチュアの試合は短いからね、あっと言う間だもんね15分なんて。
悠二朗:うん、でも勝ってる時は長く感じる。
上山キアヌ久里朱(以下キアヌ):お、じゃあ勝ってる時間の方が長いんや!
悠二朗:うん、でも逆転されたらめっちゃ短く感じる。ヤバいーって笑。
平原颯馬(以下颯馬):残り2分しかないっ、とかね笑。悠二朗、時計してる?
悠二朗:してる。
颯馬:李安琉してないよね。
伊東李安琉(以下李安琉):しないっす。体感っすね。見ても見なくても一緒だなぁって。
一同:笑
李安琉:なんか焦るだけかなーって。
颯馬:悠二朗くらいの頃からずっとつけてないよね。
キアヌ:俺はずっとつけてるわ。沖いってすぐ時計見たら「まだ1分しか経ってないんや」って思ったら気持ちも落ち着くし調子も良くなるみたいな。
颯馬:安心材料だよね。ラスト1分とかで波見て「お、コレはいけんじゃねぇ?このうねりは。逆転できる!」とか思うけど、でも逆に波来てなかったら「うわぁ、来てないー、終わったー…」って。
一同:笑
平原颯馬
■試合時間は長い?短い?
MC:プロの試合になると20分とか30分とかだけど、30分って結構長いじゃん?でも試合やってる側としては短いの?
キアヌ:自分はいつも20分ヒートの感覚でやってて、残りの5分10分はプラスできるって考えでやってるから、ちょっと長く感じるっす。まぁ負けてたら短く感じるんですけど。時間を忘れて試合やってる時もあるかな。
颯馬:NSA出てた時は12分とか15分だからさ、JPのトライアルやWSL出ると試合が20分になって、8分プラスあるから、あの時は時間の使い方はめっちゃ余裕でしたね。今はもう20分に慣れちゃって、10分乗らない事とかもあるから、たまにローカルの12分とかの試合出ると「やっべ」みたいな、超難しかった。試合の組み立て方がまったく違うよね。
MC:プロの試合は時間配分が大事だよね。もちろん波乗って演技するのもそうだけど、そうじゃない時の時間帯ってすごい大事。大会期間中はOFFの日もあるけど、試合に対して集中していくルーティーンって何かあるの?
颯馬:みんなあるんじゃない?
キアヌ:自分はなるべく朝一サーフィンして試合に臨むっていう方が調子いいです。
MC:李安琉は朝起きれる?
李安琉:起きれます。
MC:第1ヒートの時とかやばいんじゃないの?
李安琉:ヤバいっすね。体が、動かないです。
MC:動かないって言うけど、動かさなきゃいけない所に持って行くスイッチは何なの?
李安琉:そりゃもう、、、エナジードリンクっすかね。
一同:笑
颯馬:でも、俺見てて思うけど、朝早いヒートの時とか意外と朝一サーフィンしてるんすよ、こいつ。笑。
李安琉:うひひひ。
颯馬:俺が3ヒート目とかで、海入んないでチェックインしようとしてたら、(李安琉が)朝入ってて「いやー、寒かったねー」とか言ってたりするから笑、意外とやってるんすよ。
李安琉:笑。いやー、その、気分によります。
伊東李安琉
■試合前のルーティン
MC:みんなそれぞれ調整のしかたがあるんだろうね。来波とかは、一個目のヒートだろうが、10何個目のヒートだろうが、関係なく朝サーフィンしてるよね。「クリアにしてください(※海から上がってくださいという意)」ってアナウンスされてんのに入っていっちゃう。やっぱり海入って調整してるの?
小濃来波(以下来波):そうすね、その日の体の調子だけは確認したいなって思って。だから毎朝やるって感じです。
MC:試合の何日前から調整に入るの?体調管理とかトレーニングとか。試合に向けて動き出すっていうか。
キアヌ:俺はメンタル的に何事にも余裕を持った方が良くて、3~4日前くらいから試合のサーフィンに変えます。周りよりも余裕を持って臨みたいから、試合出た時に焦らないように準備して「あー、余裕でいけるわー」ってとこに自分を持って行く方がいい成績出てる気がします。
颯馬:俺も一週間とか試合の4日前くらいから徐々に。まぁ波なくても体を常に動かしとこうかって。湘南だから俺、(試合会場に)2日前入りとかだと、3日前4日前にサーフィンできない事もあるから、そういう時はトレーニングしたり体を調子いい方にずっと持ってって、やっぱどっか痛いなとか不安な事あると試合前にブレたりするから。常に板の調子見て、その時ハマってる板で、テンション上がる板で行って。ちょっとでも不安な事があるとそこで引っ掛かっちゃうから、余裕のある状態に持っていく。負けた時の言い訳にしたくなっちゃうから。言い訳は自分のスキル不足だったってだけにしたいから、それ以外の事はなるべく完璧にしときたいですね。ビールとか好きだけど試合前は飲まない。
MC:来波はどう?体づくりのトレーニングしてる?
来波:俺は結構やってるかな。最近ちょっと体痛めちゃって、トレーニング見直してインナーマッスルっていう足とか腰とかじゃなくてお腹の下の部分を鍛えて、芯を太くって言うか、ブレないようなトレーニングをしてる。
小濃来波、髙井悠二朗
■世界で戦う時のトレーニングやメンタル
MC:世界に出て試合する事も多いと思うけど、李安琉なんかはこないだもPIPE MASTERS行ったけど、やっぱああゆうステージになるとトレーニングとかメンタルとかいつもと変わる?
李安琉:いや、まったく一緒ですね、もういつもの感じで。
MC:出場が決まった時はモチベーション高くってガンガン行きますーって感じだったけど、実際ほんとにその場に立った時に、メンタルとかどうだったのかなって。
李安琉:やー、最初は緊張しましたね、結構。プレッシャーっていうか、あったすけど。まわりがみんな凄すぎて、自分一番レベル低いなって思ってたから逆に気楽やったっすね、試合中は。
MC:悠二朗は?トレーニングは意識するの?
悠二朗:えー、まったく。あんまりトレーニングやってない。お風呂あがった後とかにストレッチしてます。
颯馬:それでいいと思う!
キアヌ:それが今の歳にベスト!
李安琉:完璧!サーフィンとストレッチさえやっとけば、もう。
颯馬:俺もその歳からずっとやっときゃよかったーみたいな。
李安琉:後から後悔するからね。
キアヌ:習慣付けてたら絶対苦じゃなくなるし。
颯馬:体も長く楽にいれるし、調子悪い部分がなくなるから。10何年やってても意外とガタきたりするから、腰いてーとか。
キアヌ:なんか、朝起きたら、この歳なったら朝起きたら、なんやろ、MAX…、
颯馬:わかるー笑
キアヌ:朝起きたら、昨日サーフィンしすぎた、肩ヤバいわーって。
一同:笑 なるよね!わかる!
上山キアヌ久里朱
キアヌ:ちょっとさー、なんかもっとストレッチしないとあかんのかなーとか思っちゃう。
颯馬:ストレッチのパターンも教えてもらって増えたけど、普通に体が追い付かなくなってくる事とかあるよね。でっかい波やりすぎた次の日とか、一発目のパドル今日重いわーとか。
キアヌ:そう、めっちゃ重たい!笑
颯馬:1時間くらいしたらやっと慣れてくるみたいな。悠二朗無いっしょ?
悠二朗:いや、でも、でかい波の時入って、次の日筋肉痛になる。
キアヌ:俺この歳の時、サーフィンしてエネルギーゼロまで費やして寝て、起きたらもうHPフルマックス!みたいな。
■ヒート中スコアを考えながらメイクする
MC:サーフィンのコンペって評価だよね。1本10点満点で何点って点数を付けられちゃうけど、スコアは常に気にして試合をしてる?
悠二朗:えー、スコア、、最初は2点とか3点でも、どんどん点数上げてけば自分にもリズムが取れて、最終的に10何点とか出せる。
颯馬:ビルドアップって事だ。
悠二朗:でも、そうじゃない時もある。それで負ける時もある。
MC:ライディングの技一つ一つもそうだけど、みんなスコアどこまで気にしてんのかな。常に計算していかなきゃじゃないヒート中に?何点必要なのか。自分の中でスコアってつけれるの?
キアヌ:つけれますね。
MC:実際ジャッジが付けた点数が、自分より低かったらどう?
颯馬:自分で思ったより多く付けられることの方が多いかも。
キアヌ:自分のサーフィンを自分で評価するから、ジャッジが見てるより低く設定してるんやと思う。だいたい0.2とか0.5とか高いかな。
颯馬:試合も俺らずーっと小さい頃からやってるから、頭の中にパターンがありすぎて、考えてるの半分、感覚でできちゃってるの半分、ってあると思うんすよね。
MC:李安琉はどう?
李安琉:スコア、気にするっすね、結構。
MC:気にするんだ。
李安琉:結構、、、いや、ちょっと、、、忘れたっすね。
一同:笑
■印象に残っているヒート
MC:じゃあ、印象に残ってるヒートとかってある?
悠二朗:去年のジュニアオープンのQuarter Final。
一同:おーっ!!!
キアヌ:どうしたんそれ、話聞きたい!
悠二朗:いや、ずっとマーキングされて、でなんか最後に1本乗れたんだけど、それ決めてれば上がったんだけど、逆転点数が3点とかで、出たのが2.8みたいな。最後こけてなかったら上がったのになみたいな。それが一番、、、。
MC:負けた時のヒートが印象に残ってるんだ。
悠二朗:そう。
髙井悠二朗
颯馬:いっぱいある。NSAの頃のマジ印象に残る試合とかは、キアヌと全日本で2年間連続で2人してインターフェア。笑
キアヌ:笑!ダブルインターフェア。
颯馬:それも1位と2位で勝ってんのに、残り3分でなぜか2人で競ってクロスして負けたりとか。それも2人ともラストの全日本で、めっちゃ掛かってる所でのそれ。笑。ラウンド2か3くらい。
キアヌ:ラウンド2っしょ、それ。俺負けたもん3番で。
颯馬:俺ギリギリ2番だった。なんかそんなのあったっすね。李安琉に勝たせてもらった事とかもあったし。
李安琉:(ニヤリ)
伊東李安琉、平原颯馬
颯馬:NSAの時の方が意外と覚えてる。今の方がもう必死っていうか。
キアヌ:優勝するってすごい難しいと言うか、NSAだったらとりあえず4戦優勝したから、、、みたいなんとか
颯馬:あーそういうのもあったよね!笑
キアヌ:AAはもう固めてる、みたいな。あとはもう主催大会頑張れば行けるーみたいな笑。とかやったけど、大人になってプロになったら、一つ優勝する事に本気で挑んで向かわないと、獲りにいかないと無理って感じですね。
颯馬:1人の人をずっと意識とかもしてらんない、もう。前とかだったらランキング3番目くらいまでのやつらだけの結果とかしか見てなかったけど、今とかもう、自分が優勝したいだけみたいな、自分が勝ちたいから、人とかもういっかーみたいな。なっちゃってるかな。
MC:来波はどう?来波は18歳までずーっと試合に出てるイメージがあるんだけど。
来波:俺結構、試合が好きっすね。どっちかって言うとフリーサーフィンよりは試合の方が。なんか、俺は試合が無いと気合入んないタイプだから。そういうので気合入れてって、練習してって感じっすね。
小濃来波
■戦ってみたい相手、見てみたい組み合わせ
MC:じゃあ逆に、誰かとやってみたいとかさ、こいつと試合してみたいとかは。
来波:俺は李安琉っすね。
一同:おーっ!!!
来波:一発手合わせお願いしたいっすね、マジで。
李安琉:やりたいっすね!
MC:李安琉は?
李安琉:俺っすか。えー、いっぱいいます。みんなとやりたいっす。
MC:悠二朗は誰かいるの?年齢関係なく男でも女でも。
悠二朗:キアヌくんです。
一同:おーっ!!!
キアヌ:やるか。
一同:笑
上山キアヌ久里朱
MC:じゃあ、見てみたいヒートは?
悠二朗:ジョンジョンとイタロとフェレイラと、、、
一同:一緒じゃん、イタロとフェレイラって。笑
悠二朗:笑。イタロとフェリペとグリフィンとジョンジョン。
キアヌ:それヤバいやん。
来波:スーパー激アツ。
悠二朗:30分ヒートで。マーガレットリバー。
キアヌ:おーっ!それはめっちゃ見たいわ俺も!
MC:キアヌは?
キアヌ:グリフィンとフィリペ。前にエルサルバドルでやってたんすけど、そん時はグリフィン勝ってたんすよ。その2人のヒートまた見たいっすね。完璧やから。コケへんし。
MC:グリフィンとMAN on MANでやれないの?
キアヌ:え、自分っすか?やってみたいす!
MC:且つ、自分の得意な所で。
キアヌ:んー、得意な所やったら…とか考えへんようになりましたね。この波やったらこいつに勝てんちゃうん?みたいな、考えへん。昔とか俺めっちゃ考えててん、なんか。ちっちゃい波得意やったから、ちっちゃい頃。あーこの波やったら絶対勝てるわーとか。
颯馬:波でこう、自信湧くときあるよね。俺とかオンショアふぁー吹いてきた瞬間、もう、 あーいけるわ!てなるもん笑。
一同:笑
颯馬:波数とかもあるし、誰よりもやってるかなとか思うから。ふぁーとか吹いてきたりとか、ぐっちゃぐちゃの波とかだったら超やりたいっすね、誰とでも!
MC:やってみたい試合、いつか叶うだろうけど、来波と李安琉のやつ見たいね。
来波:ガチンコでやりたい!
キアヌ:俺、李安琉と試合すんの大好きやけどなー。
颯馬:おもしろいよねー。
キアヌ:李安琉とか、こう、離れてやるから、なんやろ、お互い決めた方が勝ち!みたいな。JAPAN OPENとかでもそうやったし、親も李安琉とのヒート見てるの楽しいみたいで。自分が攻めるし、他のヒートと違ったサーフィンできるから。楽しいっすね。
李安琉:やりたいっすねー。
キアヌ:やりたいっすー笑。
李安琉:やりますか今日、みんなで。
キアヌ:トーナメント戦にして、
颯馬:チーム戦とか、
キアヌ:あ、チーム戦やろうよ!午後のセッションはチーム戦で!
一同:笑