RIDER CROSS TALK vol.3【ギア編】
QUIKSILVER TEAM RIDER CROSS TALK
試合や撮影など、国内外を飛び回るライダーたちが一同に会する機会は意外と少ない。今回、23FWシーズンの撮影を機に集結したQUIKSILVERライダーたちと、4つのお題についてクロストークを敢行。参加ライダーは、伊東李安琉、平原颯馬、上山キアヌ久里朱、小濃来波、そしてYOUNG GUN 髙井悠二朗の5名。
(※村田嵐、山本來夢、佐藤頼斗は不参加となった)
インタビュアーはTEAM SUPPORTメンバーでもある海童氏。互いを良く知るメンバーで、リラックスしたトークセッションになった。 コンペ・スタイル・ギア・トリップという4つの議題で自由にトークを繰り広げ、何度も脱線しながらも、ライダーならではのディープな話や、普段聞けない話、サーファーなら誰もが共感する”あるある”など、読みごたえ充分のクロストークとなった。

【ギア編】
■サーフボードについて気になるポイント
海童(以下MC):まずはボードかな。でもスペック聞いてもなー。
颯馬:スペックっていうより、好みじゃないっすか?あるじゃないすか、結構。俺的にはノーズに肉厚がそんな無い方が好きだけど、真ん中にボリュームがあって、テールもちょっと薄くなってる、とか。
MC:それはなんで?
颯馬:ノーズに(ボリュームが)あると、なんかモタつくイメージがあるんすよ。なんて言うんだろうな、トップの速さがないっていうか、下の速さはあるけど上でモタついちゃうっていうか。上にあると動かしづらいって言うか。なんで?って言われると難しいけど、、、好きじゃないタイプの顔みたいな感じっす笑。なんか形が好きじゃないなみたいな。持った感じとかも。アウトラインいいのに、触ってみるとなんかちげーな、見た目より触ったらこっちの方がいいじゃん、みたいな。
キアヌ:逆に俺は下でつまっちゃうす。ワイドな板に乗るとレールが引っ掛かかるから、幅は結構気にしちゃうっすね。
MC:板を選択する時に最初に考えるのはどんなこと?
悠二朗:どの波に使うか。小波だったら、まあるい板とか。でかい板とか、そういう。
キアヌ:俺も最近わかり始めたばっかり。サーフボードって深すぎんなーって思う。
来波:わかるー

上山キアヌ久里朱、小濃来波、髙井悠二朗
MC:でも、それってどっちかだよね。フィーリングで選ぶのか、細かい所まで気にしてるのか。
キアヌ:俺はフィーリングでやってたっすね。持った感じとか。
来波:あーなんかこれ調子いい!とかね。あー来た!って、わかるよね。
MC:脇に抱えた瞬間でしょ?
来波:そう瞬間!これ絶対調子いいっしょ!みたいな。
キアヌ:はい!来たー!
颯馬:俺、それがハマんなくなって。自分が持った感覚がめちゃめちゃ良かったのに、海入ったらアレみたいな。そっからはもっとちゃんと考えるようになった。自分の感覚信じられないかもって笑。あるでしょ?
キアヌ:ハマれへんけど、こいつはたぶん、もうちょっと乗ったら調子良くなるんちゃうかなって…
一同:あるあるある!笑
MC:年間でどれくらい使うの?サーフボードの寿命ってどれくらいなの?
悠二朗:1年間は使うんじゃないかな
来波:俺は結構1カ月くらいで、、、
李安琉:俺も1カ月くらい。
キアヌ:俺は2~3カ月くらいかな。
颯馬:俺、調子いい板は乗りこむっすけどね。
MC:マジックボードみたいなのもあるわけでしょ?
李安琉:マジックボードはヤバいね。
颯馬:試合の前くらいから調整するみたいな。普段の時はなるべく、、、でも撮影の時はちょっと使っちゃうか!と思って出しちゃったりするけど。
MC:そういうのはあるんだね。
颯馬:10何年やってきて、やっとわかってきたって言うか。
キアヌ:でもマジックボードは、なんやろ、、、すぐ折れる。
李安琉:笑
颯馬:それもテールからね!
来波:そう!テールから!フィンの上とかさぁ、バキンッみたいな。
キアヌ:初乗りとか感触良くて、あ、これ試合に使えるわーと思って、で試合始まる1週間前に乗っててバッチーン折れたりみたいな何回もある。あーでも、そういう時のサーフィンって攻めてるから、なんかこう、楽しいと言うか。サーフボードって奥が深いよね。
来波:深い…。
キアヌ:シェイパーからしたら、俺らはたぶんまだ浅はかで、
颯馬:浅はかすぎるっしょ。
キアヌ:語れない。だから一緒にご飯いったらわからされるもん、シェイパーと。
一同:笑

上山キアヌ久里朱、小濃来波
キアヌ:ここをこうしたらターンしやすいとか、テール薄くしたらリップしやすくなるとか、そんなん全然わからへん。
来波:フィンの位置とか
キアヌ:どれくらい薄くしたらいいの?とか
颯馬:板によってフィンの大きさも変えたりとかも
キアヌ:フィンボックスの位置とかめっちゃ今下にしてる
颯馬:てか、デッキパッチ貼る位置もちょっと変えた。
キアヌ:俺も最近変えた。ちゃんとフィンボックスの上に貼るようにしてる。3個目のフィンのとこにちゃんとデッキパッチを貼ったら、切り返しがめっちゃなんかこう、楽になるというか。(それまでは)全っ然気にした事なかったっす。
MC:以外と一般の人とかの方が気にしてるかもね。
来波:うーん。厚みとか、細かいところとかしっかり見てそう。
MC:それがどう反映されてるかは別としてね。
颯馬:その知識は、あった分だけ絶対いいと思うっすけどね、俺は。サーフボードの知識あっても損することは絶対ないと思う。
キアヌ:知識は宝や。

平原颯馬
■ボード選びの基準
MC:じゃあさ、いっぱい板があって、もちろんスポンサードされてる板はあると思うけど、他のブランドとかボードメーカーとかって気になるの?他の乗りたいって言うと弊害あるけど。
一同:笑
来波:でも、めっちゃ気になるっす。
颯馬:参考にしたいし。なんなら俺、日本車とかそんな乗った事ないし、気になるし、アメ車もないし、ずっとAUS。
MC:李安琉はどうやって板選ぶの?今のメーカー結構長いでしょ?どうやってお願いするの?
李安琉:ほぼ長さっすね。あとは、ちょっと厚くしてとか、幅出してとか。くらいしか言ってないっすね。
MC:そんなにこだわり無いの?
李安琉:いやでも、PIPEとかでサーフィンしだして、結構こだわるようになりましたね。変わるっす。ハワイのボードを試したら、乗った時に速すぎて、テイクオフが。どっからでも行けそうなくらいで、やっぱ違うなと思って。
キアヌ:ハワイのサーフボードって、こうなってるよな?
李安琉:反ってる。
李安琉:ハワイのボードは違うね。すーげえ。だってガブリエルも乗ってたもん。
颯馬:ね、乗ってたよねハワイで。CTサーファーはさ、PIPEとかなると結構みんなスポンサーじゃなくてハワイのブランド乗るよね。
キアヌ:でもそれはもうオッケーなんじゃない?たぶん。
颯馬:暗黙の了解で、そこはやっぱハワイのシェイパーで、みたいな感じなのかな?

MC:その国の波はその国の人が一番理解してるから、昔KELLYがさぁ、某メーカーの板を50本くらいマシンにかけた状態で持ってきて、オーストラリアの工場で巻いてたもんね。でスナッパーで優勝してた。
李安琉:やっぱ、地元のなんかあるんでしょうね。
キアヌ:絶対、地元の板って、たぶんそこの波に合ってると思う。
颯馬:オーストラリアでAUSの板乗ると、マジ調子いいもん。
李安琉:うひひひ。
キアヌ:わかるわかる笑!
李安琉:やっぱあれやね、波のパワーの違いとかじゃない。
MC:昔、某ファクトリーでバイトしてた事があって、見てたらエッジの立て方とボックスのあたりのコンケーブが全然違うんだよね。同じモデル同じスペックでもUS産とAUS産で全然違ったもん。
颯馬:USの方がやっぱちょっと平ら?
MC:エッジが全然立ってない。
キアヌ:フォームとかも違うっすもんね。だってオーストラリアのフォームの方がたぶん軽いんじゃないかな。
颯馬:固いっすよね。
来波:うん、固い。
颯馬:なんか反発がすごいんだよね。トーン行く。
来波:アメリカとかだとノビとかだけど。
キアヌ:比較的オーストラリアの板の方が軽いなって思った。オーストラリアの板ってめっちゃ真っ白じゃない。なんか白って言ってもオーストラリアの板って、なんか…
颯馬:青白い
来波:紫系
キアヌ:そうそう、なんか、持った時に全然軽いし、しなるなーって。でもアメリカの板は持った時に、ストリンガーが黒で、こうカチッとしてんなーって思って。既製品では無いけど、普通に店売りで売られててもおかしくないような。アメリカの板の方がなんかそうかなーって。
颯馬:でも乗るとちょっと軽くない?アメリカの方が。俺もこないだ1本だけ初めてアメ車を試しに乗ってみて、なんか持った感じは重いのに海入ると軽く感じた。
MC:センターのボリュームの落とし方が全然ちがうんだよね。アメリカは持たせたまんま巻いちゃうけど、オーストラリアは最後の仕上げの時に樹脂をすっごいギリギリまで落とすの。だから軽いんだよね。
悠二朗:え、じゃあすぐ折れやすいんじゃないの?
MC:んー、でもクロスがさぁ、すっごい細かい網目をしてるから固く仕上がるんだよ。
悠二朗:じゃあ割れづらい?
MC:そう。
キアヌ:俺、空洞が空いてるサーフボード超好きっすけどね。
悠二朗:EPS?
キアヌ:EPSじゃなくてPUでも、空洞が空いてる、なんやろ、フォームによっても違うんやけど、一回フォームの会社見してもらった事があって、自分の板のフォーム見てみたら、あーこういうフォームが自分の好きな板ができるんやなって、わかりやすかった。わかれへんけど、CTの選手とかフォームとかも言ってんのかな?
来波:あるんじゃないかな。
キアヌ:ストリンガーの色とかも、黒、普通のやつ、色の濃いやつ、緑、
来波:ヒノキとかもあるし
キアヌ:そう、そういうのもあるから、そこもやっぱり、なんか違うのかなーって。深いっすね、この話3時間くらいなっちゃうんじゃない?
一同:笑

■最高傑作のボードに出会うポイント
颯馬:あと、コミュニケーション取れてるのが一番いいんじゃない?なんか日本人の人とかとやってる友だちとかは、もろ近い人と常に話してやってるから、いいなーって思うし、コミュニケーションが取れてるほど、いい板に超近づける気がする。
来波:最高傑作に会えるよね。
颯馬:だから関係性も大事だなって思う。
MC:やっぱボードは奥が深いね。
颯馬:なんかいつまでも話せそう。知りたいし、みんなのそういうのも笑。
キアヌ:逆にレジェンドのシェイパーさんたちを5人くらい集めて話を聞いてみたいすね、サーフボードの事。
一同:それはめっちゃ聞いてみたい!
颯馬:俺、今流行りのカーボンの板とか…、
悠二朗:調子いいのかな!?
颯馬:俺的にはあれ乗ってたらサーフィン調子悪くなるんじゃねーかなとか。
MC:頼りすぎちゃう?
颯馬:そう。別にHATEしてる訳じゃないっすよ。たぶん波によってはめっちゃいいと思うけど、あればっか乗っててもPUの乗り方を忘れちゃうんじゃないかな。
来波:あー、EPSの時みたいな感じ
颯馬:スケボーとかと思って乗ってみるのはいいと思うけど、あれ超難しそうと思って。
MC:EPSが出た時と一緒で、ハマればすごいんだと思う。相性があるよね。
悠二朗:PUがいい人とEPSがいい人。
キアヌ:俺EPSあんま好きじゃないんやけど、EPS頼む時も、巻きを、ちょっと重みのある、PUよりちょっと軽いけど重みのあるやつを作った時は、今までのEPSで一番調子良かった。
李安琉:へぇ~
颯馬:いい事聞いちゃった~
李安琉:まるパクリしよ~
悠二朗:EPSのPU巻き!
一同:笑

キアヌ:なんか、EPSってシャコシャコしちゃうけど、PUってドカーンっていける。
来波:あー。
キアヌ:でEPSには速さはあるけど、それがなんか…
颯馬:いいとこ同士を、こう…
キアヌ&颯馬:カチーンって!笑
キアヌ:できたな、俺は。調子良かった。普通にPUみたいにサーフィンできる。
颯馬:でも、もたつくとこが意外と無い、みたいな。
キアヌ:そう、俺ハンティントンで練習しててんけど、インサイド繋ぐの全部繋げた。EPSやから、もうスーンスーンスーンスーン、みたいな。
颯馬:笑
李安琉:でも、結構フィンとか重要じゃない?
キアヌ:李安琉は、めっちゃフィンのこと言うよね。
キアヌ:なんかチョポでも言ってたもんな。
李安琉:結構フィンで変わる。
キアヌ:李安琉とMARさん(大野修聖選手)が、板をグアーッて磨いてたんすよ、チョポで。海入る前に。何してんのかなーって思ってたら、みんなチョポってこうやって板積むじゃないっすか。ワックス裏に付くやん。全然気にせずに自分とか入ってたけど、そういうとこまでみんなこう(気にしてて)、波デカいからかわからへんけど、、、とりあえず俺もマネしたっすね。
一同:爆笑
キアヌ:とりあえず板の裏をツルツルにして!で、入る、みたいな。MARさん、めっちゃ念入りにやってたもんな。
李安琉:いや、でも変わるでしょ。板の裏で。
キアヌ:ステッカーでも変わるって言われてるもん。ガブリエルとか、だから中に入ってるもんなステッカー。
颯馬:すごいよね、あれ。
キアヌ:ヤバない?それ。ステッカー貼ってないもん。
颯馬:巻く前に置いてるって事でしょ。
キアヌ:だから、デッキパッチ貼ってワックス塗ったらサーフィンいける。
李安琉:それでやりたい笑
颯馬:でも昔、李安琉クイックノーズに入ってたよね?
李安琉:入ってた笑
颯馬:超ちっちゃいやつ入ってて、笑。
李安琉:あれはちっちゃすぎた笑
一同:笑

伊東李安琉
■最高の波を乗りこなすためにウェットスーツに期待すること
MC:ボードが一番大事だとしたら、たぶん次はウェットスーツ?ウェットスーツに求めるものとか期待したい事ってある?
颯馬:俺、結構もう言うことないくらい調子いいんすけど。
キアヌ:俺も言う事ないくらい調子いい。
颯馬:マジで調子いいなーと思ってて。冬とか上がっても(中が)濡れてなかったりするから。そうすると超脱ぎやすい。俺結構、着やすくて脱ぎやすくて暖かいのがいいから、最高だと思います。
キアヌ:(生地厚)1mmのシーガルとか
颯馬:欲しいねー。スプリングも。
来波:1mmいいよね。
MC:海入ってる時の動きやすさが一番なのかな?
キアヌ:動きやすさと暖かさっすよね。前はすごい寒がりやったから、みんながシーガルで入ってたら(自分は)フルスーツって感じやったけど、最近は逆になったかも。ウェットが暖かいから。
颯馬:うーん、ウェット、、、マジ調子いいから笑、言うこと結構無いっす笑。
一同:無いよね笑
颯馬:俺らがわかる細かいこととかも無いくらい、肩が重い…とかも無いし、ほんと脇とかもマジ擦れなくて、全然痛くなくなった。
キアヌ:コレ、脇擦れないよね。
来波:うん、擦れない。
李安琉:めっちゃ調子いい。
颯馬:昔とか、やたらいろんなとこ擦れたりしてたんすよ。違うウェットスーツ着てる時とか。
キアヌ:襟んとことか。
悠二朗:縫い目とか?
颯馬:うん、そう。縫い目とか、あったんすけど。今、全然ないし、2ラウンド目着ても乾き早いし。
キアヌ:カリフォルニアとかやったら朝つゆでウェットビシャビシャなっちゃうからウェット常に濡れてるんすけど、柔らかいから、こう、すぽっと入るっすね。すぽーん、すぽーん、って着れる。
颯馬:ビニールとかやだよね、昔とか、ないとできないとかあったじゃん。
キアヌ:あったあった。
颯馬:だから、俺らウェットは最高の使ってると思います。
一同:ありがとうございまーす!
颯馬:これ以上(いいものって)どういくのかな?って感じっすね。
キアヌ:(生地厚)1mm出た瞬間、もうこれ以上ないなって思ったっすもん。
MC:これ以上のものが出てくるのかな?
来波:スキンスーツとか?
颯馬:サ〇ミオリジナル!?笑

平原颯馬
MC:バックジップがいいとか、デザイン的な事は?
キアヌ:俺、撮影の時に着た、背中にチェックみたいな柄がはいったやつ。あれ(Hybrid U Zip)着たいっす。デザイン的に。
颯馬:バックジップはなんであんまりオススメしてないんですか?俺らライダーに渡されるのって、意外とあんまバックジップとかないじゃないですか。ってことは、やっぱりライダーに一番調子いいのは違うのかな?って。
キアヌ:バックジップはここ(首の後ろ)に固いのがあたって、とか?でも脱ぎ着は一番楽やで。
颯馬:でも寒いとか言う人もいるよね。北風吹いた時とかに。
キアヌ:えー、寒くなるん?
颯馬:俺もないけど。人生でそんな着た事ないから、後ろのやつ。でも(バックジップって)かっこいいと思うんすよね、俺。
MC:他にデザインって何かある?
颯馬:腕(にロゴが)、欲しいっすけどね。ライダーだから俺らはあんなにちっちゃくなくていいっすね。もっと、バーン、バーンくらいで。ちっちゃくてもここ(袖)に入ってたりしてもかっこいいよね。パチーンっと。後ろ手に入ってても。
キアヌ:俺、ロゴがケツに入ってた時、好きやったっすけど。ケツって言うか太ももんとこ。ドーンって。なんかCT選手とかめっちゃ大きいロゴ入ってるのカッコいい。
李安琉:でも、やっぱ海外で日本のウェット着てると、みんな羨ましがってるっすね。
キアヌ:みんな言うっすね。
悠二朗:やらかいから。
キアヌ:くれくれって笑
来波:それどこでオーダーしたのって聞かれて、ジャパニーズ ウェットだぜっ!つったら、ヤバい欲しいって。
キアヌ:やわらかさっていうか、全部日本が勝ってるっすね。
颯馬:レベチじゃない?
李安琉:生地とかもめっちゃいいと思います。
キアヌ:既製品でも擦れたり穴空いたりってのも全然ないし、長く暖かく着れるっす。
キアヌ:でも、ウェットって、暖かい、動きやすい、乾きやすい、着やすい、脱ぎやすい、その他に何かって言われても、もう無いっす。
颯馬:もう今そこに対してのストレスが無いから、考えなくて笑。着て調子いい、海入って調子いい、みたいな。板とかならあるじゃないすか、なんか調子悪かったなとか。でもクイックのウェットって外れが絶対ないし、乾きも年々早くなってるから、一枚でトリップ行っても余裕だなっていう。トリップだと毎回二枚持ってないと濡れたの着るみたいなイメージあるけど、一枚だけでもご飯食べてる間乾かしとけば、着やすいって言うか、ちょっとは濡れてるけど、冷たいの着るのやだなーっていう、あのなんか嫌々着る感じはもう最近やってないっすね。おっ、もう乾いてる、ラッキーみたいな。
来波:しかもさぁ、びしょびしょでもさぁ、ギュって絞ったらさぁ、めっちゃ乾かない?
颯馬:セミドライとか、こうやってパーッって起毛の部分を拭くと、もう結構乾くからありがたい。
キアヌ:俺もタオルでぶわーって拭いてる。
颯馬:俺も上からチッチッチッチッってやる。
李安琉:次はボコボコっすね。
颯馬:李安琉のやつ?
キアヌ:ボコボコ持ってきてるん?李安琉。あつー。
李安琉:ちょっと持ってくる。
颯馬:超ヤバいよね、あのウェット。
悠二朗:ボコボコって何?
颯馬:(浮力体が)入ってるやつ。
来波:プロテクターみたいな。
キアヌ:俺、一回も着てなかったっすね。チョープーで。
来波:笑
颯馬:李安琉あいつどこで着たんだろう。
キアヌ:ハワイっしょ。
颯馬:あのムキムキいいよね、プロテクターにもなるし。
WETSUITS開発担当者(以下EJ):インパクトスーツって、(リーフなどに)ヒットした時にケガしないように。腿のこの(外側の)横とか。
颯馬:触り心地もいいよね。
キアヌ:ここ絶対最高っすね。(着たら)カノアみたいな体になったーみたいになるもん俺。
一同:笑
颯馬:でも、やっぱ全然違うのかな?(海面への)上がりが。スコーンいくのかな?

■インパクトスーツの魅力とは
伊東李安琉、インパクトスーツを持って戻ってくる。
一同:おーっ。
李安琉:ここ(胸上部分の浮力体)だけ取ったんすよ、前。
颯馬:え、取れるようになってるの?
李安琉:いや、そうじゃないけど、取っちゃった。
颯馬:それやってるとマジ、スコーンいく?上がりやすいの?
李安琉:上がりやすい。ま、でも、そんなボーンっていうほどじゃないけど。でも、めっちゃいいっすねコレ。これマジで、なんやろ、あたっても多少、腰からいっても大丈夫みたいな。
キアヌ:どこ外したん?
李安琉:前だけ。
颯馬:浮いちゃうの?
李安琉:いや、こう(胸が反る)なるから、パドルが(やりにくい)。(波が)デカい時って結構前重心じゃないすか。もう真下に下りる感じなんで、こうなっちゃう(胸が反り過ぎてしまう)とちょっと、難しかった。
キアヌ:俺のも胸入ってないっすね。6パックみたいな感じっすね。あー、ここ(背中)にも入ってるんや。
李安琉:ん-、でも前はいらないと思う。これはロンスプっすね、ロンスプが絶対いいと思う。
颯馬:暑くはないの?ハワイとか。
李安琉:いや、それはない。
キアヌ:でも、ハワイ超寒くね?
颯馬:俺、裸でやったイメージないもん。
キアヌ:もうだって、朝ロンスプじゃなかったらほんまにもう無理やもん。さぶくて。さぶーって言いながらチャリンコこいで行かないと、なー。
颯馬:シーガル着るのやだしなーあっちで。
キアヌ:シーガルは絶対イヤやわ。
李安琉:ハワイでシーガルは違うね。
キアヌ:ちょっとこいつ場違いやな、みたいな笑。
李安琉:ロンスプやね。
李安琉:でもこれ、もう一回作りたいっすね。ここ(胸)無くして、足もうちょっと分厚くしてもいいかもしんないっすね。あとちょい背中らへん分厚くしても。したら、ワイメアとかも行けるっす。もうゴッツゴツで作ってもらった方が。
EJ:ショートジョンの方は?
李安琉:ショートジョンのボコボコは二枚着っすね。外から着るか中に着るかどっちか。ヒットしてもちょっと安心みたいな。
颯馬:腰入ってるだけで怖くないね。腰ってやっぱこえーみたいな。
キアヌ:腰、痛いもんな、結構。
颯馬:こっち(前身側)はまだなんかイケる(守れる)自信あるわ。
キアヌ:でもこっち(背中側)無理じゃない?
颯馬:守って、でも、、、怖いもんな。ヤバーい当たりそう、ひゅーうみたいな時とかあるし。
李安琉:でも、ワイメアやっぱ楽しいね。ちっちゃかったけど、結構、楽しい。
キアヌ:サンセットより全然楽しい?
李安琉:楽しい。まっすぐ行くだけでめっちゃ気持ちいい。
キアヌ:一回行ってみたいよな。
李安琉:全然いけるはず。悠二朗もたぶんいけるよ。
颯馬:でもウェットスーツはほんっとにもう、信頼してるんで!
MC:QUIKSILVER WETSUITS、次のステージに持っていってくれるでしょう!
颯馬:そこいったんすね!みたいな。
キアヌ:そこの発想は無かったな、みたいな。
颯馬:そ、だから、NEXTの発想が無いよね、俺ら。これ欲し―みたいのが。
EJ:U-ZIPはどう?DIORのウェットスーツ知ってる?一着50万で販売してる。あれも同じ工場で作ってて、U-ZIPが採用されてるんだけど。
颯馬:U-ZIPもマジ最高。(着脱も)パッ、パッみたいな。サッ、スパーン、みたいな。
EJ:ここの脇マチがパドルで一番重要だから、ここ(脇上の肩回り)にファスナーが通ってるとコンプレッションフィットができなくなっちゃう。脇が締められないから。
キアヌ:こう(腕を真上に上げる)、しにくかったっすもんね。
颯馬:でも、あれはあれで調子いいなって思って使っちゃってた笑。この余りがあるのも暖かいな、みたいな笑。
一同:笑
EJ:まぁ、気持ちよくサーフィンしてもらえれば!