RIDER CROSS TALK vol.4【トリップ編】
QUIKSILVER TEAM RIDER CROSS TALK
試合や撮影など、国内外を飛び回るライダーたちが一同に会する機会は意外と少ない。今回、23FWシーズンの撮影を機に集結したQUIKSILVERライダーたちと、4つのお題についてクロストークを敢行。参加ライダーは、伊東李安琉、平原颯馬、上山キアヌ久里朱、小濃来波、そしてYOUNG GUN 髙井悠二朗の5名。
(※村田嵐、山本來夢、佐藤頼斗は不参加となった)
インタビュアーはTEAM SUPPORTメンバーでもある海童氏。互いを良く知るメンバーで、リラックスしたトークセッションになった。 コンペ・スタイル・ギア・トリップという4つの議題で自由にトークを繰り広げ、何度も脱線しながらも、ライダーならではのディープな話や、普段聞けない話、サーファーなら誰もが共感する”あるある”など、読みごたえ充分のクロストークとなった。
【トリップ編】
■サーファーとしての夢。ボートトリップで世界中回りたい
海童(以下MC):みんな、国内も海外もいっぱい行ってると思うけど、行ってみたいポイントってある?
悠二朗:無人で、水温が暖かくて、サメが出ない場所。
一同:笑
悠二朗:うーん、ゴールドコーストかな。
颯馬:しなしなクッキー久しぶりに食いたいわ。
来波:俺は今結構ポルトガル行きたいっすね。いろんなポイント転々としてサーフィンしたいですね。試合もあるし、波もめっちゃヤバいし、やっぱ、あそこマスターしたいっすね。
キアヌ:めっちゃ寒いで。
来波:ね、らしいね。でも波ヤバくない?いろんな波があるもん。
キアヌ:メシも美味いし!
来波:あと、メキシコかな。
颯馬:メヒコ行きたいっすねー、もう一発。
李安琉:行きたい!
キアヌ:俺はもう中学校くらいからメンタワイ。
颯馬:それはもう夢でしょ!
キアヌ:夢やったっすね。まじ世界で一番いい波たぶんメンタワイっすね、俺は。天国やと思うあそこ。
来波:しかもあそこ、全然名前ないっていうか、みんなにバレてないスポット超いっぱいあるからね。だから人が少ないのにめっちゃ波ヤバい所とか、めっちゃある。
キアヌ:やっば。行きたいわー。
李安琉:メンタワイも行きたいっすけど、メキシコも行きたいし、タヒチも行きたいし…
MC:レフト行きたい?
李安琉:いいレフト行きたいっす笑。
颯馬:俺もメンタワイとメキシコ行きたいし、メキシコも広いから去年行ったけどいろんなとこ行きたかったっす。レギュラーしかやらなかったから、その期間笑。もっと違う、レフトのとこも行ってみたいし。でもやっぱ、メンタワイ行きたいっすね。ボートトリップがしたい。船で、朝起きて目の前で割れてるとか、そういうのやってみたい。船で生活してみたいっす。それなんか一つのサーフィンやってて夢っすね。そういうのやりたい。
来波:携帯無いからね、
キアヌ:え、そうなん!?
来波:電波無いから、俺一ヵ月携帯いじれなかった。でも、夜ばーって移動して、朝ぱっと起きると違うポイントで、もう波やっばみたいな。
キアヌ:やっばそれ!めっちゃ楽しそう!
颯馬:それ夢だよね。試合に勝つとかも夢だけど、サーファーとしての夢でもあるよね、ボートトリップみたいなのって。
MC:ロマンだね。
颯馬:ロマンっすね笑、そりゃあもう死ぬまでに叶えたいみたいな。
キアヌ:でも、自分らの一回り二回り上の人らは、そういうことやってきてるけど、雑誌の取材とかもあったけど、俺らの歳ってそういうのがちょうど無くなった歳やから、なんかこう自分らで起こしていきたいね、そういう。
颯馬:昔はだってSURFIN’LIFEのDVDのためにセブン速攻行って買ったりしてたもん。
キアヌ:俺も!
MC:昔はそういう企画がいっぱいあったもんね。トリップ企画。
キアヌ:メンタワイめっちゃあったっすよ。
颯馬:ナット・ヤングとかオーウェン・ライトとか、コロヘーとかいろんなヤツが、あれメンタワイじゃなかったっけ? YOUNG GUNSみたいなのあったよね?コロヘー15歳、オーウェン20歳とかみたいな。それ擦り切れるほど観てたから、それやりたいっす。船の上からバク転とかもしたいしね!
キアヌ:バリ上手かったらしいで。
平原颯馬
MC:クイックシルバーも昔あったね。ボーディング・パスっての。船で。
颯馬:YOUNG GUNSとはまた別で、ですよね。YOUNG GUNSとかもヘリとか飛んでやってたじゃないっすか。
李安琉:あれヤバいね。お金持ちすぎやろ。
キアヌ:でもメンタワイほんまに行きたいわ。
颯馬:それ夢にして頑張るっしょ。とりあえず。トリップの目標。
キアヌ:そやな。頑張るしかないな。みんなでメンタワイ行って、ボートトリップして、エグい波をスコアする。
李安琉:ウェスタンも行きたいな。
一同:ウェスタンもヤバい!
キアヌ:ウェスタン、エアーとかも思いっきりヤバいっしょ。
李安琉:なんかチューブもあるし、エアーもあるし。
颯馬:超当ててたもんね。
李安琉:いや、そこまで。けどめっちゃいい波。レギュラーフッター超最高やと思う。
キアヌ:ヤバい?フルローテって感じ?
颯馬:笑。レフトもあんの?一応。少ない?
李安琉:あるけど少ないね。ちっちゃい時レフトあるけど。
キアヌ:風が、めっちゃええ風なんやろ?もうエアーの風吹いとんのやろ?
来波:やっば。
颯馬:もう、こっちから吹いてんだ。ライトで。
李安琉:午後吹き出すんやって、オンショアの風が。みんなやんないんやって、ほんとは。けどジョンジョンたちは、それを敢えて狙って、敢えてエアーしてみたいな。かっこええなぁ。
キアヌ:かっこいいなぁ。敢えてその時間帯を狙って、メンツルじゃなくてな!
李安琉:めちゃくちゃいい。
来波:そういう思い切ったトリップしたいっすね。
キアヌ:行ったことないとことか行ってみたい。逆に。
颯馬:もっとマニアックなとこって事でしょ?
キアヌ:メキシコとかも行った事ないし。
上山キアヌ久里朱、小濃来波
李安琉:ペルーとか波いいらしいよ。
キアヌ:あー!ペルーヤバいって俺も聞いた。てか、ルカ・メシナスっておるやん、クイックシルバーの。あいつの地元のグーフィー、チューブヤバいよな。10秒くらい入って。
李安琉&来波:ヤバいよね。
颯馬:あれは?コスタリカ。
キアヌ:コスタリカもめっちゃ波いいらしい。
颯馬:ブラジルの方だよね?
李安琉:やっぱ、アマゾン川やろ。
来波:笑
颯馬:ピラニアサーフっすわ笑
キアヌ:アマゾン川で、裸でバロン突っ込んだらホッツって言うわ、ほんまに。
一同:笑
MC:絶対見つけてもらえないでしょ。
颯馬:あいつどっか行っちゃったみたいな笑。アマゾン川で消えたとか、ヤダなちょっと。
悠二朗:怖い…
颯馬:海じゃねーじゃんあいつ、みたいな笑。
一同:笑
颯馬:動いてる俺を見るの、もしかしたら最後かもしんないよ笑。
※)平原颯馬は、この数日後に「世界ふしぎ発見!(TBS)」でアマゾン川のポロロッカでサーフィンに挑んだ。もちろんピラニアに食べられる事なく無事に成功し帰還。
李安琉:結構命かけてますねー。
一同:笑
平原颯馬
颯馬:でも、ブラジルって二日くらいかかるでしょ?どんくらい?
キアヌ:27時間くらいは飛行機乗ってたな。トランジットとか合わせたら二日くらいでちょうど着くって感じ。でもブラジルは最高!メシ美味い!
颯馬:メシ美味いんだ!超楽しみだー。
キアヌ:アマゾン川チックス!
颯馬:でもアマゾン川、超田舎っぽかった。
キアヌ:え、そうなんや。
颯馬:笑
キアヌ:洗濯物干しにいく川でさえワニがおんねやろ?ヤバくない?
颯馬:だってアマゾン川って強烈なイメージしかないでしょ。
キアヌ:一番ヤバい、デカい、生物がおんねや。
来波:新種もいそう。
キアヌ:アナコンダとかおったら、やっぱ、写真撮ってきてほしい。
一同:笑
キアヌ:アナコンダ好きやねんな、俺。
颯馬:笑、それは撮ってくるよ、いたらね笑。
キアヌ:アナコンダとか、ヘビ系は!
李安琉:アナコンダはヤバい。
キアヌ:アナコンダ見てみたない!?こーんな!
悠二朗:30cm
MC:人間丸飲みするやつもいるとか。
キアヌ:いや、なんか牛とかでもええけど、人間はちょっと怖いから。
颯馬:喰われてるやつ?
キアヌ:でも、こ~う、いくのを見てみたいっすね。…遠くから。
一同:笑
キアヌ:こっちに向かってきたらヤバいやん。こうペロペロペロペロしながら。
来波:きたきたきたきたー、ぎゃー!
上山キアヌ久里朱、小濃来波
■トリップでの一番の醍醐味は、いい波に乗ること。そして一緒に行くメンバー
颯馬:ちょっと、トリップに話戻した方がいいと思います。
キアヌ:あ、そうや。ほんまや。
一同:笑
キアヌ:サーフィンの撮影が遅れるわ。
MC:まぁトリップにはいろんな楽しみがあるけど、いい波乗るのが一番のトリップの醍醐味だよね。あとはメンバーかな?
颯馬:キアヌと李安琉と3人でトリップ行く話をしてて、自分たちが持ってないものを全部シェアし合う時間でもあるなって、3人の。そういうのもトリップってめっちゃいいなーって思うっすね。サーフィンもいろんなこと学べるし、陸でも。普段そんな3人でずっといる事もないし、そういうのも結構トリップの醍醐味って思う。
※)颯馬・李安琉・キアヌの三名で今年7月インドネシアへTRIPした映像作品WANDERLUSTは、23年冬に宮崎・大阪・東京の三カ所で上映会を実施予定。
キアヌ: YOUNG GUNSの子たちをやっぱ連れて行ってあげたいなって。李安琉とか来波とか颯馬とか、めっちゃ小っちゃい頃からクイックシルバー入ってるから、やっぱ先輩たちから教えてもらったことってめっちゃあると思うから。なんか、後輩たちとこうやって一緒にトリップするのって俺たちも刺激やし、なんか、ね。
颯馬:刺激的だったから、それをしてあげたいな。怒られたりとかもしたし、いろんな意味で学ぶことはあったっすね。経験値は上がるっすよね、普通にいる学校の子とかよりはやっぱ全然知識とかも。それこそ学校で学べないこととかもめっちゃ学ばせてもらった気がする。ユウタくんとか、カンくんとか、ナツキくんとかに。それこそ海童くんとかもモロそうだし。そういう人たちとトリップって、サーフィンしてなかったら行かないじゃないっすか。悠二朗だって、サーフィンやってなくて、クイックシルバーでもなかったら、一回り上の年代の俺らと一緒にいることなんてないと思うし。
キアヌ:この年代で10個上の人らと、こんなしてしゃべってるのなんて無いと思うわ。従兄妹とかじゃないと。
MC:まったくの他人だもんね。
颯馬:他人だけど、やっぱクイック・ファミリーっていうのがあるから、なんか、自分たちがシェアできる事は全部シェアしていきたいっすよね、後輩たちに。
キアヌ:來夢と頼斗と悠二朗が俺らの歳になった時に、今の俺らよりもっと活躍できるように、俺らが、もっと最前線で活躍して、お互いの道で、で、もっとこう、底上げしていったらええんちゃう?
颯馬:とにかく、このステッカーを貼るために頑張ってるって子たちが増えたら、めっちゃ俺らは嬉しいっすけどね。
キアヌ:それ昨日話したよな!
颯馬:なんか、やたら挨拶しに来るとか笑、あークイック付きたいんだなーあの子、っていう子がいっぱいいたりすると嬉しいよね。
キアヌ:親とかも「ほら、あんた挨拶して来なさい!」とか言うて、え、もう(そのやり取り)見えてるけど?みたいな。
一同:笑
キアヌ:あーこの子、恥ずかしいけどちゃんと来てくれてんなー、とかな。
颯馬:なんか前よりクイックなりたいって子、増えたっすよね。
キアヌ:でも、なんやろ、最前線で活躍しててもスポンサー付いてない子っておるじゃないすか。サーフィン上手いけどスポンサー付かない子とか。そういう子たちやったから自分は、その頃はやっぱり「このスポンサー付きたい」っていうのがずっとあったから。で、みんな同世代でみんな同じ思いやったし、みんなそのスポンサーが付きたいって思ってたし。やっぱ、そうあるべき。なんやろ、ステッカー貼ってるだけでカッコいいと思ってたから。
颯馬:わかる笑。それだけで良かった。それだけでいいから貼らしてほしーとかあったもんね。
颯馬:キアヌと昨日の行き帰りで話してたよね。やっぱやりたいっすよね、イベントとかも。自分たちがライダーで良かったっていうか、悠二朗もクイックライダーでキッズでメインでやってるから、チヤホヤされたりとか、「わぁ悠二朗かっけー」ってなるじゃないっすか、同い年とか悠二朗より下が出てきた時に。そうなってくるともっともっと広まるっすよね、クイックも。で、勝ったらトリップ行けるみたいな。そういうのあったら楽しそう。
髙井悠二朗
キアヌ:なんか、試合をやって、それをライダーたちが全員手伝って、みんな同じTシャツを着て手伝って、やるっていうのが、
颯馬:ゼッケン渡したりとかね!
キアヌ:そうそう、そういうのをライダーたちが一回やってみたら、もっとこう、選手と近くて、ちっちゃい子の気持ちとかもわかりそやし。
颯馬:チーム感がめっちゃ見てわかるじゃないっすか。テントの中に俺らがいて、まぁ、ちょけてるだけだけど、なんか仲いいのは伝わるじゃないっすか。うわー、あのチーム入りてーとか、ああゆう感じのチームなりてーとか、思わせたいっすよね。そこは。
なんか、そういう場を作って欲しいって思うっすね。俺らは絶対それは参加するし、一年に一回それやるだけでも。
キアヌ:サーフィンの試合ってふうにして、例えばチーム対抗とか。
颯馬:そう、ただの試合はやだよね。ちょっとひねりたいっすよね。遊び感覚で来てほしい。
キアヌ:俺もそうしたいっす。エンターテインメント。ちっちゃい子らでもエアーショー出て、エアーにトライするとか、なんかこう、ちっちゃい頃の方がさぁ、トライしてどんどん上手くなってくやん。そうゆうがむしゃらな時に遊びの試合があった方が(ええ)。NSAだけやったら型にはまっていってまいそうやん。
颯馬:そうだねー。
キアヌ:試合のサーフィンっていうか。
颯馬:俺、嵐、李安琉、キアヌのチームにわかれてチーム戦とかも面白そうだし、なんかいろんな事できそう。
キアヌ:プロサーファーとかになると賞金もいるけど、エアーショーっていうふうにして…
颯馬:そこも来てほしいよね。みんなプロサーファーもぶわーっと来るから、エキシビジョン見てる感じだよね。
キアヌ:全員上手いみたいな。
颯馬:うわ、海人くん来た!とかね。
キアヌ:うわ、JETアキラくん来た!とか。もうだいぶJETアキラくん好きやったから。エアーショー神やったから。ヤバかった。
颯馬:たぶん、プロサーファーみんな、そういうの求めてるっちゃ求めてると思うんすよね。で、俺ら楽しいイベントやっちゃってるから、試合やって、服とかもらって、ジュースもくれて、駄菓子もくれて、みたいな。やりたいっすね!
※この後も理想のイベント・大会について約30分間しゃべり続ける。
MC:それではこれでトリップ編終わりましょうか。
颯馬:あ、トリップ編だった…。
一同:笑